ここ数年で在宅ワークやリモートワークが急速に発達しました。一方で問題点も生まれています。「リビングでリモート会議をしていたら子どもの声が入ってしまった」「プライベートとのオンオフの切り替えができない」など「生活空間との区分け」に悩む人が増えているのです。
今回は、在宅ワークのスペース確保にユニットハウスをおすすめする理由を詳しく解説します。
・ユニットハウスとは
ユニットハウスとは、昔ながらのプレハブ建築の一種です。プレハブ建築は、プレ（prefabricationあらかじめ）とハブ（fabrication造ること）がくっついた言葉で、意味は「あらかじめ造られた建築」です。プレハブ建築は、建築に使う部材をあらかじめ工場でつくり、現場に運びます。さらに進化したユニットハウスは、建築に使う部材だけでなく、家自体を工場でほぼ作り上げて、現場に運びます。
ユニットハウスは、そのほとんどを工場でつくるため、コストを抑え工期を短くできるメリットがあります。また、ユニットハウスは移動が簡単なことから、災害時の仮設住宅や仮設トイレ、期間限定のイベント店舗などの需要もあります。
・在宅ワークにユニットハウスがいい理由
ユニットハウスは、すぐに設置ができてすぐに使えることがメリットです。
ここからは、とくに在宅ワークにユニットハウスをおすすめする理由をお話しします。
＜独立したスペースが確保できるから＞
在宅ワークの難関は、ビジネススペースと住空間との切り離しです。書斎がある場合は、書斎を在宅ワークスペースとして活用することができますが、書斎は壁一枚やドア一枚で住空間とつながっているため、完全に切り離せた状態ではありません。また、現代の住宅事情では自分専用の書斎をもっている人はほとんどいないのではないでしょうか。
ユニットハウスは、それ自体が独立した空間です。壁の向こうは外です。住空間から一度屋外に出るだけで気持ちはオフからオンに切り替わります。また、住空間と離れているため、オンライン会議のときでも子どもの声が入る心配もありません。
＜すぐに部屋として利用できるから＞
ユニットハウスは「移動式の部屋」といっても過言ではないでしょう。新型コロナウィルスや働き方改革によって、在宅ワークは急激に広がりました。急激な変化の中では、在宅ワーク用の部屋を借りたり、増築したりしている時間はありませんでした。ユニットハウスは、天候に関係なく工場内で着々とつくることができるため、急な需要の変化にも柔軟に対応することができます。
ユニットハウスは、内装も電気の配線工事もエアコンの設置まで工場で行うことができます。設置後は「一次側電源引き込み」だけで利用することができます。「一次側電源引き込み」とは、ユニットハウスを設置した敷地の中で電気を使うために、送配電線から電気を引き込むことです。
＜不要になったときの撤去が簡単だから＞
在宅ワークは急激に広まりましたが、このままの状況が続くとは限りません。いずれ、以前のように通勤する生活が始まる可能性もあります。もしも、在宅ワークが終わり、ユニットハウスが不要になったときには、取り壊すことなく撤去することができます。小さな家屋であっても取り壊す費用は高額になりがちです。ユニットハウスは、撤去はもちろん、移転にも対応しやすい「可動式オフィス」です。
・在宅ワークのユニットハウスQ＆A
ここからは、在宅ワークにユニットハウスを使うときに気になるちょっとした疑問にお答えします。
＜どこでも設置できますか＞
結論から言うと、どこでも設置できるわけではありません。ユニットハウスはコンテナのように見えるため、物置を設置する感覚で気軽に「置ける」と思われることがあります。しかし、ユニットハウスは「建築物」です。法律で「設置していい条件」が決められています。事前に地盤や用途地域の調査を行い、必要に応じて建築確認申請を行います。
また、ユニットハウスは工場から設置場所までユニック車と呼ばれるクレーンを搭載した車で運びます。ユニック車が通れる道幅、クレーンが使える高さも設置に影響を与えます。
当社では、事前の調査や申請もワンストップで行っています。
＜カスタマイズできますか＞
結論から言うと、ユニットハウスはカスタマイズができます。
ユニットハウスは、工場で大量生産されるイメージが強く「カスタマイズはできない」と心配になるかもしれません。たしかにユニットハウスの約80%は工場で造られます。しかし、工場で造られる大部分はすべてのユニットハウスに共通している骨組みであり、内装や外観は自由にカスタマイズすることができます。
例えば「ピンクの壁にしたい」「床は掃除がしやすいものがいい」「外気の影響が少ない環境にしたい」など、見た目だけでなく機能面もカスタマイズが可能です。
当社は、プレハブやユニットハウスの販売だけでなく、製造も数多く行ってきました。お客様のニーズを形にするノウハウとアイデアが強みです。
・おわりに
在宅ワークのスペース確保は、簡単なようで難しい課題です。ユニットハウスは、仕事内容に応じて細かなカスタマイズが可能です。防音できる空間、ネット環境、間仕切りのある空間など、在宅ワークに欲しい空間を短期間でお届けできるものがユニットハウスです。
これからの新しい働き方にユニットハウスを検討してみてはいかがでしょうか。
