プレハブとユニットハウスの違いとは? それぞれのメリットとデメリット

プレハブとユニットハウスの違いとは?

「プレハブは知っているけれど、ユニットハウスは知らない」という人も多いのではないでしょうか。プレハブとユニットハウスは、共通点が多い一方で違いもあります。

今回は、知っているようで知らない「プレハブとユニットハウスの違い」とそれぞれのメリットとデメリットをお話しします。

・プレハブとユニットハウスの違い

プレハブ建築の始まりは、18世紀末のヨーロッパと言われています。日本でプレハブが発達したのは、1962年以降であり、1960年から1970年にかけて広く知られるようになりました。ユニットハウスは1990年代に入ってから発達した比較的新しいものです。

ここからは、長く使われてきたプレハブと新しく登場したユニットハウスの違いを解説します。

参考資料:「現代建築の造られ方」株式会社市ケ谷出版社

<つくり方と工期が違う>

プレハブとユニットハウスの大きな違いは、つくり方です。

プレハブは、現地で基礎工事をしてから本体を組み立て、内装工事をします。そして内装工事のあとは、電気やガスそして水回りなどの設備工事を行います。プレハブのつくり方は、新築の戸建て住宅を建てるプロセスととても似ているのです。ただ、新築の戸建て住宅は1軒の家を建てるために工期が数か月必要です。一方のプレハブは、工期がとても短く、数日間から数週間で使用できる状態になります。プレハブは、寸法や規格が統一された部材を工場であらかじめ作っておきます。そのため新築の戸建て住宅よりも短い工期で仕上げることができるのです。

ユニットハウスはさらに工期が短くなります。ユニットハウスは、名前の通り「家自体がユニット」になっているため、ほぼ完成した家を現地に運び込むイメージです。内装を含めて約80%は工場で作られるため、現地での工期は1日で終わることがほとんどです。

<高さが違う>

プレハブは、基礎から工事をして本体を組み立てるため、高さが必要な倉庫などに適しています。一方のユニットハウスは、ユニットハウスを重ねて複数階にすることはできますが、ユニットハウス自体の高さをうんと高くすることはできません。例えば、3階建ての建物をつくるときには、ユニットハウス3個を重ねることはできても、1個のユニットハウスで3階分の高さをもたせることはできません。

<大きさの単位が違う>

プレハブは、大きさの単位が「K(けん)」です。「間」ともいいます。1Kは、1.8m(1,800mm)で畳2畳分になります。「5K×10Kのプレハブ」といえば、50Kになり100畳の大きなプレハブになります。0.5Kずつ増やすことも可能です。

ユニットハウスの単位は1ユニットです。ただし、ユニットのサイズ自体は、ユニットハウスを運ぶトラック(ユニック車)に乗る範囲、道路交通法の範囲で特注することが可能です。

・プレハブのメリットとデメリット

プレハブは長い歴史があります。長く愛用されてきたということは、大きなメリットがあります。ここからは、プレハブのメリットとデメリットを解説します。

<メリット:用途が広い>

プレハブのメリットは、広い倉庫や高さが必要な倉庫などに使えることです。プレハブは、基礎工事を行い、現場で組み立て作業を行うため、間取りにも自由度があります。昔は「プレハブ=仮」というイメージでしたが、今は戸建てを建てる感覚で間取りや内装や外装にこだわり、メンテナンスをしながら長く使うことが多くなっています。

<デメリット:コストがかかる>

プレハブとユニットハウスを比べると、プレハブの方がコストはかかります。工事や組み立ては現地で行うため、人員の確保にコストがかかります。また、現地での作業は天候に左右されることもあり、工期が長くなる可能性もあります。

・ユニットハウスのメリットとデメリット

ユニットハウスは、プレハブのメリットとデメリットを踏まえたうえで登場しました。ここからは、ユニットハウスのメリットとデメリットを解説します。

<メリット:地震に強い>

ユニットハウスは、工場からユニック車を使って現地に運びます。そのため、振動にとても強い構造です。ユニットハウスは、災害時に仮設住宅としても活用されています。大きな地震のあとは、しばらく地震が続きますが、ユニットハウスは多くの現場で地震を耐え抜いています。

<デメリット:設置できる場所に条件がある>

ユニットハウスは、箱型のユニット状態で運び入れます。そのため、やっと人が通れるような細い道の先、すぐ上を電線が通っている場所などには設置が難しい可能性があります。設置条件として「4トンユニック車が入れる場所」「電線などの障害物がなくクレーン作業ができる場所」「立ち木がない場所」をあげている業者がほとんどです。

・おわりに

近年は、プレハブよりもユニットハウスの需要が高まりつつあります。しかし、高さが必要な場合や間取りを自由にしたい場合はプレハブが適しています。プレハブとユニットハウスには、それぞれにオンリーワンのメリットがあるのです。

当社では、長年の実績と培ってきたノウハウをいかし、ご要望にあった商品を提案いたします。お気軽にご相談ください。

 

千葉県 プレハブ ユニットハウス